気仙苑での被災地交流コンサート、無事に終わりました。
合唱団のチャリティーコンサートの収益金を使ってお届けした再生ピアノも良い状態で、入居者の皆さんとも交流しながらの楽しいコンサートになりました。
日帰りでしたので移動時間のほうが圧倒的に長かったのですが、4年ぶりの交流コンサートに参加することができ、本当に良かったです。
帰路、陸前高田に今月22日にオープンしたばかりという津波伝承館に寄り、自然の猛威に対する人間の無力さ…そしてそこでたくましく自然と共存しようと智慧を働かせる人間の強さを同時に感じました。
奇跡の一本松として話題となった松も見ることができ、また、完成したスーパー堤防にも登ってみました。美しい風景の中に突如現れる巨大な人工物に感じる違和感を拭うことはできませんでしたが、きっとそこに長く住む皆さんはもっと様々な感情を抱かれていることだろうと想像すると胸が苦しくなりました。
津波伝承館の周りはまだ至るところ工事、補強の途中で、工事進歩状況を示す看板には現在の完成度28%と表示されていました。
震災から8年が過ぎ、やっとこの状態。
コンサートで訪れた施設の皆さんの表情は四年前に比べて遥かに明るくなってはいましたが、復興完了への道のりはまだまだ遠く感じました。
その間にも様々な場所で自然の猛威による被害が発生しており、その都度、自分の無力さに愕然としますが、自分にその時できることを、そして音楽の力で何かできるときには精一杯取り組んでいきたいと決意を新たにしました。
公演の様子が記事になりました