プラハから帰国して、今年後半のメインイベントとして楽しみにしていたチェロの薄井さんとのコンサートが終了しました。
以前ご縁があって小さなコンサートでご一緒して以来、いつかもっと二人でいろいろな曲を演奏できたら。。。との願いがやっと叶って本当に嬉しい本番でした。
千葉市文化振興財団の主催公演でしたので、当日までの様々な事務準備もなく、本番の日も本当に演奏のことだけ考えていれば良く、また私の最も信頼する調律師さんがピアノを丹念に調整してくださったので心置きなく自由に演奏できました。
全てのスタッフ、職員の皆さんそして、当日ご来場くださった全ての皆様に感謝致します。
客席数が180と少し普段のワンコインコンサートより多めでしたし、コンサートシーズン中ということもあり当初は集客を心配しましたが、公演約1ヶ月前に満席!!とのお知らせを財団の担当者からいただき、ますます練習に気合が入った本番でした。
選曲の際にもプログラムの並び順を決める際も経験豊かな薄井さんに的確なアドヴァイス、貴重なご意見をいただき、「これでもか。。。」とワンコインコンサートとは思えないような贅沢なラインナップの曲を用意しましたが、それを重たく感じさせず、しつこくないようにお客様にお届けするにはどうしたらよいか。。。最後の最後のリハーサルまで二人で悩み、挙句の果てにはアンコールに用意していた曲を急遽差し替え。。。までしましたが、本番で演奏してみても手前味噌ながら自分たちもどんどん曲に乗っていける自然な流れのプログラムとなり、お客様も最初の一音からアンコールの曲の最後の残響が消えるまで一つも音を聴き漏らすまいとしっかりと集中して演奏を聴いてくださり、最後まで粘ってプログラムを練った甲斐があったなぁと感無量でした。
私たちのおしゃべりに対する反応もとても良く、温かな拍手にも後押しされて、載せ上手なお客様たちのおかげでとてもとても楽しく思い出深い本番となりました。
薄井さんのチェロは時に熱く、時に甘い音を自在に操りながら語りかけるような演奏で、一緒に演奏していてピアノとチェロで会話をしているかのような、まさに室内楽の醍醐味を実感できる瞬間がたくさんたくさんあったことが嬉しかったです。それもこれも、本当にお忙しい時間を割き、長時間のリハーサルを複数回、お互いに納得行くまでお付き合いくださった薄井さんのおかげです。
またいつか更に成長して薄井さんと共演できたら。。。と思います。