プラハ ホルンコース特別コンサート

プラハで開催された第27回目国際ホルンコース内のゲストリサイタルでドイツのホルン奏者シュテファン・カッツ(Stephan Kazz)さんと共演しました。
チェコの作曲家モシュレスの「ホルンソナタ」今年没後150年のメモリアルイヤーのロッシーニより「前奏曲、主題と変奏」そしてプラハにお住まいのドイツ人ヴァイオリニストを迎えてブラームスのホルンソナタを演奏しました。

会場となったブジェブノフ修道院 (Břevnovský klášter)はチェコでも最も古い修道院の一つとのことで、大変趣ある外観と豪華な装飾が施されたサロンを見てテンションが上がりました。
会場にあったのはチェコで作られているピアノ、ペトロフのフルコン!!初めてお目にかかりましたがとても小回りが効き、軽やかな鈴のような高音とまろやかな低音がきれいに調和する楽器でした。

プラハに到着した日に初めましてと顔合わせをして即、リハーサル。
シュテファンの使用する楽器はメンデルスゾーン時代のモデルを忠実にコピーした自作のナチュラルホルンとドイツの工房でメンテナンスされたという19世紀に作られたというナチュラルホルンの二本。現地に行くまでどんな音がする楽器かも想像が付かず、不安で一杯だったのですが、リハーサルの部屋でパラパラと出した音がシュテファンの温かい人柄そのままの柔らかく優しい音色ですっかりそのナチュラルホルンの音色の虜となり、また二人の楽曲に対する音楽的な理解にも大きな差はなく、一時間ちょっとのリハーサルで翌日の本番を迎えることになりました。

時差ボケを感じる間もなく本番会場へ。
衣装に着替えて、ふと窓の外を眺めると大きな柳が風になびき、その前には小さな池が。。。そして18時を知らせる鐘がカランカランと鳴り、いよいよ開演。
なんだか夢見心地のまま本番が通り過ぎて行きました。
またいつかプラハに行くことができたらいいな。。。