5月13日、母の日当日、荒川区主催の音楽の森コンサートに出演しました。
ソプラノ歌手の吉田恭子先生、ヴァイオリニストの岸田晶子さんとのトリオで母の日にちなんで母にまつわる曲や春をテーマにした曲などを演奏しました。
朝から冷たい雨が降っており、お客様がどれくらいいらしてくださるものかと心配しましたが、当日を楽しみにしてくださっていたみなさんが開場時間前から並ぶほどお出掛けくださり、開演してステージに出て行くと、用意されていた150席の椅子がすべていっぱとなっていました‼️
地元に密着して地道に活動を続けられている荒川区の担当の皆さんの努力と、これまでの一回一回のコンサートに出演された演奏家の皆さんの熱演があってこそ…と地域での音楽活動の在り方についてもいろいろ考えさせられました。
コンサートでは、これまでにも何度もご一緒させて頂いた吉田先生の情熱溢れる伸びやかな歌声といつか共演したいと思い続けて、今回やっと共演が叶った岸田さんの力強くも繊細なヴァイオリンの音色とのアンサンブルに包まれて、一緒に演奏しながら私自身の心が癒されていくような思いがしました。
ピアノソロでは春風に掻き鳴らされる様が連想されるショパンのエチュードより美しい「エオリアンハープ」を、ヴァイオリンとのデュオではベートーヴェンのスプリングソナタやピアソラのリベルタンゴ等を演奏しました。
吉田先生とはドボルザークの我が母の教え給いし歌やルサルカのアリアや武満徹の作品等を演奏しました。
終始、温かい拍手と笑顔で公演を楽しそうに聴いて下さるお客様の姿がとても印象的なコンサートでした。
終演後も初めてお会いする方が気さくに声をかけてくださり、私もこういうお客様との距離感が近い、心が通じ合うようなコンサートをたくさん企画していきたいと気持ちを新たにしました。