またまたすっかりご無沙汰してしまいました。
どちらも一年以上かけて様々な交渉、段取り、もちろん練習と準備してきました二つの大きなイベントがようやく無事に終わりました。
一つは7月22日に渋谷で開催した、フランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団首席チューバ奏者、水中豊太郎さんとのデュオリサイタル。2011年にフランスの音楽祭で知り合い、翌12年にフランスの同じ音楽祭で急に共演が決まって以降、13、14年には日本で学校公演や小さな公演を重ねてきていましたが、水中さんにとっては15年前に渡仏以来、初めての東京でのリサイタル、私にとっても金管楽器の方とのリサイタルは初めてという状態でのスタートでした。
会場選び、スポンサー探し、集客。便利な世の中になったとはいえ、やはり時差も生活環境も違う遠く離れた街、ボルドーと東京でのやり取りは何か問題があった時、すぐに電話をしたり、会ったりできない難しさもありました。
それでも、本当に本当にたくさんの私の仲間、水中さんの仲間に助けて頂きながら当日の公演を終えることができた時には本当にホッとしました。
頼りない私を支え、助けてくださった皆様、本当にありがとうございました。
この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。
水中さんが東京に到着してから本番までの4日間は本当に濃密な時間で、お互いの曲に対する思いをじっくり話合いながら行ったリハーサルではたくさんの発見があり、またその充実したリハーサルのおかげで安心して本番では曲に入り込むことができました。
このままずっとコンサートが続いて行けば良いのに。。。そんな気持ちになった演奏会でした。
水中さんとのデュオリサイタルの模様はこちらにも少しレポートあります。
水中さんとのデュオリサイタルが終了したちょうど3週間後、今度はフランスからファゴット奏者のダヴィドさんが我が家にやってきました。
初めての来日、そして英語があまり得意でないダヴィドさんとフランス語はそんなにできない私たち夫婦の風変わりな2週間がスタートしました。
アジア初開催となったIDRSダブルリード国際大会内でのリサイタル当日はダヴィドさんの体調が思わしくなく、なんと、リハーサル後医務室へ駆け込み、本番直前まで医務室で仮眠、医務室で着替えをさせていただきそのままステージへ。。。というドキドキの展開でした。いろいろ精神的にも鍛えられました。
この日を迎えるまで、とにかく真面目に練習を重ねた私たち。ダヴィドさんのその一音一音にこだわり、音楽に魂を込める姿にはとても刺激されたくさんのことを学びました。
とにかく救いだったのは、病気になってもなんでも、ダヴィドさんはいつでも明るく、前向きだったこと。
続くファゴットやアンサンブルのレッスンの通訳では、フランス音楽の真髄に触れることができ、途中、ダヴィドさんを連れ出すことを口実に、、私も夜の浅草、灯篭流し、鎌倉、ライトアップされた東京タワーと観光地へ赴き、初めての体験をたくさんすることができました。
最後に迎えたのが千葉市文化振興財団主催によるワンコインコンサート。
このコンサートはフランスでも子供たちへクラシック音楽を伝えていくことを大切にしているダヴィドさんにとって、また、私にとっても大切で力を入れていたコンサートでした。事前に当日の進行についてアイデアを出し合い、何度もメールでやりとりはしていたものの、実際会って、一緒に数日を過ごし打ち解けてくると、更にいろいろアイデアが湧いてきて挑戦してみたくなり。。。最終的には本番会場に向かう電車の中でもアイデアを出し合い(夢中になりすぎて電車を乗り間違えてしまうトラブルが発生するほど話し合いはヒートアップしました。。。)、台本無しのアドリブの部分は私がフランス語をきちんと通訳できるかドキドキしながらの本番でした。
午前中の子供たちのためのコンサートでは笑顔あふれる会場で大人の皆さんも楽しんでくださり、10日間に及ぶフランス語のリスニングの成果?が現れたのか私の通訳も何とか無事に終えました。
休憩時間に更にアイデアを煮詰め直した、午後の部の公演はほぼ満員の会場でダヴィドさんも私もノリノリで演奏できました。
ダヴィドさんとの公演レポートはまだ一部ではありますがこちらにもあります。
(このレポート内にワンコインコンサート当日、午後公演のアンコールの動画があります。)
ダヴィドさんの一連のイベントに関してもたくさんのファゴット奏者の友人たち、先生方に助けていただき、また、千葉市文化振興財団の皆さんにも、途中、ハラハラさせてしまう場面もたくさんありましたが、いつも温かく見守り、励まして頂き、当日の準備でも私たちのわがままを全て受け入れて迅速な対応をして下さり本当に助けられました。
こちらの公演を支えてくださった皆様、また来日中のダヴィドさんにいろいろ手を貸してくださった街の皆さんにも大変感謝いたしております、本当にありがとうございました。
とにかく、この一年この2つの大きなイベントの準備をする中で、私はたくさんの素敵な仲間、素晴らし方々に支えられているということを改めて実感しました。
自分自身ますます成長して皆さんに恩返ししていかなければ。。。と思うと共に、この仲間と未来に向けて更に新しい何かを作っていきたい、、、、と今は強く思っています。
秋以降も様々な本番が続きますが、その一つ一つを大切にしながらますます頑張ってまいりますので、今後とも、応援、よろしくお願いします!!
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