今日はオケ中ピアノを弾く妊娠中の先輩ピアニストさんにもしものことが合った時に備えて代役ができるように待機するという初めての体験。
曲はバルトークの「舞踏組曲」のピアノとヤナーチェクの「利口な女狐の物語」組曲のチェレスタ。とっても良い曲だけれど、初めて聴く曲で、特にバルトークは変拍子が多くて曲を把握するのがちょっと大変な曲でした。
ピアニストにとって、オケ中ピアノで最も大変なのは、普段スコア(総譜)を見ながら演奏することが圧倒的に多い私たちが多分最も苦手なパート譜を見ながら休符を数えるという作業。
オケ中ピアノやチェレスタを頼まれて真っ先にすることは、いただいたパート譜をスコアを見比べて、もし音源があれば音源を聴きながら自分のパートがどこで入るかの目印を見つけること。トライアングルが2回鳴ったら、とか特徴的なリズムが出てきたら、とかヴァイオリンのソロの後などの目印を書き込んだり、覚えたりしてオケ合わせに向かい、その稽古中に自分の居場所で聞こえてくる音と楽譜に書き込んだ音の誤差を直したり、指揮者によって変わるテンポや要求する音と考える。
自分が本番を迎える時には、この練習と本番の舞台での当日のリハーサル、少なくとも2回はオーケストラの人と一緒に音を出して自分の感覚を確かめることができるのですが、、、今日は、万が一の時の出番に備えているので、練習はなし。自分で一生懸命楽譜を読んだり、音源を聴いてイメージトレーニングを重ねて、、、本番直前のステージリハーサルで初めて指揮者の方の指揮を見て、オーケストラの音を聞き。。。もし、万が一のことがあればぶっつけ本番で演奏!ということになっていました。
幸い、ピアニストさんは何事もなく無事も演奏することができ、私もホッとしました。
そこで、思ったこと。
代役のために待機してるのって、自分が演奏する本番を迎える前より緊張する!!
そして、自分が演奏する時より良く勉強したかも。。。ということ。本番は客席で演奏を聴くことができましたが、譜面がなくても、ガイドがなくても自分がどこで音を出すかがわかるくらいしっかり曲を覚えていました。そんな自分にびっくり。
せっかく勉強したし、とても素敵な曲だったから、、、、いつかこのバルトークとヤナーチェク、オケ中で弾けたらいいなぁ。と思うのでした。
でも、今回は本当に貴重な経験ができて声をかけてくださった先輩に感謝です。
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